シマトネリコの剪定

シマトネリコの剪定

シマトネリコの剪定するにおいて
まず気をつけることは その木の らしさを崩さないこと。
放っておくとどんどん大きくなって
次に幹が太り剪定後にはゴツゴツとした感じになって
イメージが変わってきたりもします。

それはそうと今近の住宅に合うシンボルツリーとしても
人気のあるシマトネリコ
小枝は対生で先が鋭角のやわらかな薄い小葉が複数(奇数羽状複葉)
ときにその葉が風になびく姿はとても涼しげで爽やかです。

特徴

シマトネリコは亜熱帯地方の植物ですので
寒さには弱いとされてますが
気候温暖化のため
ここ いわき市(東北地方の一番南に位置する)でも
今は露地植えでも冬越しできるので
ヤシノキやソテツ同様 枯れることはありません。
ただし放っておいたらえらいこと(10Mを越す大木)になるので
樹形を維持するためにも
毎年の剪定は欠かせません。

上の写真は剪定前・剪定後の写真です。家の建物が大きいので
今回は透かし剪定のみを行ないました。

剪定 ポイント

今回は剪定するにあたってのポイントを
植木屋・庭師の目線で2つ述べていきたいと思います。

ポイント1:樹木の高さを下げるにあたって
幹(株立ちの場合は複数の幹)の芯を止めるのですが
脇枝(2本の対生枝)のあるところまで下げ
その枝のすぐ上で切ります。
このとき注意することは幹と枝の分かれ目にある
シワの部分(ブランチバークリッジ)を傷つけないようにする。

つぎに対生の枝2本が残りますが
脇枝を芯に更新するのですが
その残した枝をさらに1本(樹形の外向きの枝)に整理する。
2本をそのまま残すと双方の枝の角度が鈍角になり
ゴツゴツとして自然らしさを失ってしまうため。

ポイント2:枝は途中で切らないようにする。
枝先を詰める場合は小枝のある所でまで詰め
残された対生の小枝は向きの良い方向1本に整理する。
また枝は切り詰めたくないが葉が濃いというときは
途中にある小枝を互い違い(交互)に切る。
内向枝(樹形の外側から内側に向かう枝)の処理は
基本的には元から切りますが
あまりにも寂しくなるときは出来るだけ枝を短くして残します。

実践してみましょう

写真は剪定前、剪定後です。
内側(木の幹)から見た小枝先を
切り取って剪定したものです。
対生の枝を互生にし。先端は外側に向く葉茎を残します。
シマトネリコに限らず対生枝の樹木を自然風に剪定する
には互い違いの小枝を残すようにするとゴツゴツせず
爽やかな自然な感じに仕上がります。
小枝を切る時もブランチバークリッジ(枝元にあるシワ)を傷つけないように
なるべく枝元に近いところで切り離すと
より自然に見えます。

それはさておきご自宅にあるかたは
ご自分で剪定試してみてください。
枝の分かれ目を鈍角じゃなく
45度以内の鋭角にするイメージです。

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